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2012年11月17日土曜日

半水面写真撮影用、水中ハウジング自作製作、森田米雄仕様2号機。

記事 第14話
2017年6月3日、レンズギヤ製作方法等追記。
「半水面写真。堀江基繁仕様1号機で撮影。」
Nikon 28mm 1/125 f16 RDPⅡ モルディブにて
(クリックで拡大、400×600サイズ。)

長年の写真家仲間、森田米雄氏から半水面写真撮影用、水中
ハウジング製作の依頼が来ました。

今でこそ、鼻デカの犬猫写真で有名な森田米雄氏ですが、元々
南太平洋の民族写真や海洋・漁業写真が専門で、半水面写真
でも一世を風靡したカメラマンです。

都心育ちの私に伊東の実家前の海で、海の楽しさを色々教えて
くれた恩人でもあります。

実は、1989年にもペンタックス645用、半水面ハウジングを
依頼され製作しています。(当時、月刊カメラマンで森田米雄氏
と共に紹介されました。)

今回は、キャノンEOS-1Dなどの35mmフルサイズ汎用型との
オーダーでしたので、その製作風景を特別編として簡単に
ご紹介致します。
「ラフ図面とモニター画像を見ながら、墨出し中。」

「部材を丸鋸でカット中。」

「糸鋸で穴開け作業中。」

「マスキング後、塗装作業中。」

「仮組み検証後、組立作業中。」

「完成。最後は、2晩徹夜の3日不眠不休でした。」

沖縄取材に間に合わせて欲しいとの要望でしたので、最後は、
激務な製作作業になりました。

以前の1号機製作の時も、3晩徹夜の4日不眠不休作業で
モルディブ取材に間に合わせましたっけ。。。

なんでいつもこうなるのでしょうか??私の性格??

市販の水中ハウジングでも撮れない事もないのですが、
それぞれのカメラマンの表現のコダワリも有るので、
そのレンズに合わせて設計し、フルオーダーで作ります。

色々な形とサイズの物を作って来ましたが、森田流は、
箱型で光学重視。製作歴中、最大のドーム径となりました。

これまでの最小は、堀江基繁仕様1号機の30cmサイズ
円形型ハウジング。カメラマンの個性が出ますね。

(1枚目の写真が、撮影画像です。30cmにしては、良く
撮れてますよね。)

樹脂板を貼り合わせるもの、厚板をくり抜き接合するもの、
金型成形材を加工するもの、製作方法に拘らず色々な
手段を使います。まさにケースバイケースです。

森田氏の撮影された新しい作品は、これから色々な所で
見かけると思います。

その裏では、こんなハウジングが使われている事を思い
出してやって下さいまし。

以上、特別編でした。
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2017年6月3日、レンズギヤ製作方法等追記。

ご質問等を頂きましたので、掲載致します。
「一般的なレンズを締め付けるギヤ。」
雑な絵ですが、斜めの切れ込みをネジで締め付ける方式です。

市販のハウジングで特定のレンズの専用品であれば、
指定アダプターをレンズにハメ込み、共用のギヤを
付ける方式が多いのですが、自作ハウジングの場合は、
汎用のギアを加工してサイズを合わす場合が多いと
思います。

またギヤ歯の付いたベルト状のものを巻き、スプリング
等で締め付ける方式もよく見られます。
「私の考案した自作ギヤ。」
結束バンドで作るギヤ。写真はCanonサブダイヤル用。

ギヤ歯のひと山のサイズは、結束バンドの頭の大きさと
なります。色々なサイズの結束バンドが売られれいますが、
頭の大きめのものが噛み合わせが良いです。

結束バンドを等間隔に授受繋ぎにして行き、頭の間隔を
頭が上手く噛み合うように等間隔にして行きます。

レンズ・ダイアル等に直接巻いて、円形に締め付けても
良いですし、円盤状のものや写真のようなリング状の
ものに巻いても良いです。

そしてそれに噛み合うギヤは、頭のサイズと間隔さえ
同じなら、どんなサイズでも良いですし、三連・四連と
繋げ、回転を減速したりも出来るのは、一般のギアと
同じですが、あまり力の掛かる用途には向きません。

但し安価で色々なサイズが作れるので、ハウジングに
限らずあらゆる工作品に使えると思いましたので
このアイディアを公開することにしました。
お役立て下さいまし。

上記製作記のハウジングにもサブダイヤルに両面テープで
固定して、円盤状のゴム板の外周にも同じ結束バンドを
巻いて噛み合わせて、絞りの制御に使用しています。

力の掛かる駆動には、同じものを2連・3連と並べて、
噛み合う相手も同じく2連・3連とすると幅のある
歯車になりますが、間隔の微調整の余地を残して
作り、後で微調整して歯並びを揃えながら取り付けると
良いでしょう。

以上です。
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