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2013年7月12日金曜日

酷暑の夏。盛夏涼泳、暑中お見舞い申し上げます。

記事 第19話 暑中見舞い。
※上記表記のホームページは下記へ移転しました
暑中見舞いをスキャンしました。

(クリックで拡大、1,280サイズ。)


酷暑の夏です。水辺などで涼を求め、ご自愛下さいませ。

堀 江 基 繁



Canon Eos 20D + EF-S 18-55mm 3.5-5.6 Ⅱ
ISO-800 55mm f5.6 s1/125

暑中見舞い用に、撮影に行きました。

池の堰で微睡む鴨くん達と、鯉の群泳や
大樹から滴る雫が作る波紋など。。。

日本画のような世界を狙って見ましたが、
鴨くんの白昼夢みたいな感じになりました。

このような撮影は、やはりデジタルの方が
向いていますね。






※他の記事もご覧頂けたら幸いです。ブログトップへ。↓


2013年5月23日木曜日

手作り自作カメラレンズフード製作

記事 第18話
2013年8月5日、バヨネットフード製作解説、追記。
歴代の手作り自作、ネジ込みフード達です。
左から、第1作28-70mm用。第2作20-35mm用。第3作100mm用。

全てリタイアして、ブログなどで余生を送っている、機材達です。
第1作は、市販キャップ仕様。第2作以降は、フードキャップ仕様。
材料は、切れて使えなくなった古いラバーフードネジ部と、
そして、色々なサイズが市販されている綿棒???

(写真は、200本と300本。キャンドゥ製。)

今回は、皆さんも既製品に色々不満が有って、手作りした事も
あると思われる、自作フードのお話しです。

取材撮影の多い私は、ラバーフードの愛用者です。でも最近の
ラバーフードは、直ぐに切れてくると思いません?

昔のほうが長持ちした気がしますが、気のせいでしょうか??
金型が同じなようなので材質が変わったのかも知れません。

純正ハードフードも良いですが、ネジ込み時代よりマシになった
バヨネット式も使い易いとは言えません。

裏返したりしていると、シャッターチャンスを逃がすので、以前は
フードごと被せるキャップを自作しておりました。

また花形フードは、理想的な遮光をしますが、人に対して威圧感を
与える事があるので、困ることも。。。
フードの上から自作キャップを被せて、カメラバッグへ。

デジタル時代になると、APSサイズセンサーでは、フルサイズレンズの
フードの浅さが気になりだし、延長フードなども自作していました。

もっと簡単に作れるフードがないか思案していた時に思い付いたのが
綿棒ケースで作る手作りフードでした。

メーカーや銘柄でその直径サイズは色々です。前から何かに使えると
考えていたので20個ほどストックしてありました。

実際、測ってみるとその直径は、同じ物が無いくらいメーカーで色々
でした。またそのキャップも違ってました。

これと組み合わすラバーフードのネジ込み部分は、製造元が2種類に
分類出来ます。

販売元は、エツミやユーエヌなど沢山有りますが、製造元は2箇所くらい
らしく、ネジ込み部分2種類と、様々なサイズの綿棒ケースを組み合わ
せて、最適なやつを選べば良いわけです。
第1作目28-70mm用。キャップの引っ掛かり部分は硬いのでそこへ。

綿棒ケースの出し口は、引っ掛かり部分が硬いので、ここに無理矢理
押し込めるラバーフードネジ込み部分を探しました。
(そのままでは、入らない位キツイ奴。)
ネジ込み部分は、ゴムを全て取り除き、金属だけにしました。
この真ん中の溝凹みが色々と役に立つます。

色々な組み合わせの中に、72mmネジ込み部分の1種類と相性の良い
ケースが有ったので、そこに押しこむ事にしました。

幸い28-70mmレンズも72mm径でしたのでピッタリです。もしネジ径の
サイズが合わない時は、ステップアップリングを使います。
イメージです。お皿に熱湯を入れ、電子レンジでチン。
加熱時間は、ほんの少しで直ぐに柔らかくなりました。

お皿に熱湯を入れ、電子レンジで加熱して、柔らかいうちに無理矢理
ネジ込み部分を入れました。
冷めてみると、ビクともしません。固定も不要でした。
(写真は、内外に黒テープを巻いた完成品です。)

↑ イメージとしては、こんな感じです。

当初は、後でネジ止めも考えていましたが、不要でした。
ネジ込み部分は、ゴムを全て取ってあるので、金具の溝にケースが
食い込んでいました。それで全く動かなくなったようです。

後は、ファインダーを覗いたり、実写しながらケラレない長さに
切り、内外に黒のパーマセルテープを貼りました。

内側は、引っ張らないようにして貼らないと、後で縮みで剥がれて
浮きてきます。一度テープを長いまま暫く吊るして置いて、縮みが
落ち着いてから、力を入れないようにして貼ると上手く行きます。

黒色のベルベットやフェルト、植毛紙を貼るのも更に良い方法です。

ケラレていないか調べるのは、簡単ですが、フィルムカメラでの
調べ方は、以前書いた記事、「かぶせ式フード、改造と裏技」を
御覧下さい。

このブログトップから、後で、「かぶせ式フード、改造と裏技。」の
記事をご参照下さるか、下記リンクから後で、別のウィンドウを
開いて下さい。↓

http://silverhalidephotography.blogspot.jp/2012/04/blog-post_27.html


デジタルの場合は、レンズのワイド端に合わせた後、無限遠に
して、最小絞りの22~32などに絞り、プレビューボタンを押し
ながら100%ファインダーやライブビューで指をフード端から出し
入れして、その見え具合を確認します。

100%以下のファインダーなら、その分を加味して見え具合を
確認するか、上記の条件を絞り優先オートなどに設定して、
大空や白壁を撮影し、実写画像で画像の隅にケラレの陰りが
ないかを見ます。

第2作20-35mm用。キャップを活かして逆向きに使用。

今度は、綿棒ケースのキャップをそのままフードキャップにする
事にして、先程と反対向きに使用しました。

丁度ピッタリな組み合わせを探し、また72mm径に丁度良い物が
有りました。

少し長めに切り、後は実写やファインダーを見ながら、ケラレない
位置を出し、ネジ止めして完成です。(私は、3本留めにします。)
下穴を開けて、木ねじで固定。
マメな方は、タップでネジを切って固定。
その後、内側ネジ先を切断後、黒く塗装処理。

イメージとしては、こんな感じです。


止めた位置は、ケースの真ん中辺りで、その辺りは、薄くて弱い
ので固定は、必須でした。
(外側は、キャップの邪魔にならないようにテープを貼りました。)

第3作100mm用。ネジ込み部分の溝にハマるサイズの穴を
予め開けて、ネジ込みリングの溝の凹みにハメ込みました。
イメージとしては、こんな感じになります。

今度は、100mm用です。見るからにケラレは無いようなので、
そのままのサイズで行けるような細いケースを選びました。

今回は、レンズのフィルター径に合わせた55mmのフード部品で
作りました。72mmよりだいぶ余裕が有ります。

ネジ込み金具の溝深の凹み直径サイズを測り、それと同じ穴を
開けました。

(穴は、ほんの僅か小さいくらいが、ベスト。後でグラツキませんし
レンズにねじ込む時に、回ったりしません。)
イメージです。穴を開けた底をお皿に入れ、熱湯+レンジでチン。
加熱時間は、長いと柔らかくなり過ぎます。

まだ柔らかいうちに、穴を溝まで入れました。
柔らかいうちに、溝凹まで押し込みます。
改めて見てみると、良く出来ているでしょ??

以上、歴代3個のフード達でした。以上、あくまでご参考に。

加工や加熱は、安全上リスクがあります。当方は、責任は
負えませんのでご注意お願い致します。

さて今後も、綿棒ケースだけで作るバヨネットフード製作の
お話しや、深いラバーフードをワイドレンズに付けるお話しも
追記することを予定しております。

気長にお待ちになり、また御訪問下さいませ。ではでは。。。
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2013年8月5日、追記。バヨネットフード製作。

大変お待たせして、申し訳ございませんでした。
またこの2ヶ月間に沢山の御訪問を頂き、誠に
ありがとう御座います。

とりあえず、手作りバヨネットフード製作を追記
致します。
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「今回は、Canon EF90-300mm f4.5-5.6 のAPS-C用を作ります。」

右が選んだ綿棒ケース。ケラレの心配は、この画角なら無いので
なるべく細く、テーパー状の深いケースにしました。
逆に被せると、ピッタリサイズになりました。

レンズと太さの差が少ない方が、バヨネット部の強度が出るので
細いものを選びました。

左は、円筒形のタッパー(KEEPER)。底が厚いのでバヨネット
フードには、適さないですが、ネジ込み用の参考素材として
撮りました。

長いものも有るのでコンパクト超望遠などに良いと思います。
「レンズ外周ののバヨネット内径を測ります。」

ほぼフィルター外周径と同じなので、フィルター径を基に開口
作業を進めます。

Canonレンズの場合、バヨネット爪が最前列に有るので、フード
装着ガイド筒として、フィルターを装着します。
「フィルターの中身を外して空枠だけにする。」

私は、保護フィルターを付けない派なので、空枠を装着します。
「これで、フード装着ガイド筒とします。」

フードを一旦空枠にハメてから、バヨネット装着に入ります。
「ピッタリのサイズに開口するので、薄い樹脂板で開口テスト。」

寸法を合わせても、ピッタリにならないので、テスト開口して確認
します。

電動工具での厚手板や小さい樹脂板の穴開けは、開口中に回ったり
して手を切り易いので危険です。薄い物にしましょう。
「厚紙は、開口中に引っ掛かり易く危険です。」

葉書くらいの薄さなら危険が少ないですが、充分注意。
また箱などは、押さえる力が入らないので危険です。
「開口サイズが決まりましたら、センター出し。」

 金型のセンター跡を参考に、針でセンターに穴を開けます。
「少しずつ太いもので穴開け。」

千枚通しなどで、センターがズレないように少しずつ穴を
大きくします。
「開口用の自由錐のセンター錐に合わせた下穴を開ける。」

私は、自由錐でいつも開けているので、センター錐のガイド下穴を
先に開けます。

回転させない状態で、同サイズのドリル錐を当てて、ケース側を回転
させながらセンター位置を探り、ケースを固定してから開口。
「開口したセンター穴を自由錐のガイド錐に合わせて固定位置を修正。」

今回は、片側だけから開けるので、力加減に注意しました。
「無事に開口。」

両側から開けてないので、バリが沢山出来ました。
「センターに穴が開きました。」

慎重な作業をしたので、センターが合っています。
「バリを削り落とす。」

刃で少しずつ削りました。
「試しに空枠に装着。」

かなりキツイ装着感でした。
「ヤスリで滑らかにして調整。」

ピッタリサイズになるように調整。
「バヨネット部、製作開始。」

レンズのバヨネット爪高より、少し大きく縦斬り。
「横切りは、同心円上に切り、縦横T字型に切る。」

分り易くする為に、切った場所をマジックでなぞりました。


「イメージとしては、黒のバヨネット爪が割り込む感じで装着。」

爪を受け止める部分は、斜めにカットしましょう。
「1周弱回転させ、3つのバヨネット爪を内側に入れる。」

外す時は、引っ張りながら逆に1回転弱回し、取り外します。

バヨネット爪に合わせて3箇所切らないのは、強度の問題と
装着の難しさ。
1箇所の方が、実用性は、高いです。

かなりフリクションが有るので、特にロックや位置決めの
必要性は、感じません。

好みの問題ですが、私は、フードを付けっぱなしなので、
このままです。その為のフード先端キャップでもあります。
「穴の開口がギリギリにしてあるので、フード爪に浮きが。」

Canonのレンズバヨネット爪を見てもらうと分かりますが、
爪の内径部がロックの為に盛り上がっています。

その為にフィルター外周より更に総合外周が大きいので
余計な力が掛かっています。
「爪部の内側を少し削り、力が掛かりにくくします。」

黒い部分を少し切り取るか削り、内径を大きくし、爪に力が
掛かりにくくすると、スムースに装着・取り外しが出来ます。

以上、私流バヨネットフードの製作解説でした。
後は、植毛紙やベルベットなどを貼り完成させて下さい。

ケラレは、無く、もっとフードが深くても大丈夫なくらいでした。
今後もバリエーションが出来ましたらご報告致します。

広角ラバーフードのお話は、またその内に。
ではでは。。。
「完成。純正より、だいぶ深いです。」






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2013年8月29日、追記。

「タッパー(KEEPER)の短いほうで、フードを作ってみました。」

EF 35-80mm f4-5.6 の APS-C 用バヨネットフードを
作りました。

見た目で、ギリギリでケラレが出そうでしたが、辛うじて
大丈夫でした。

前にも書きましたが、綿棒ケースより底が厚いので、
バヨネット装着は、硬く入りずらいです。

また穴開け加工なども、開けづらく、電動工具での
作業も、リスクが高いのでお勧め出来ません。

作業例程度にお考えになり、参考になさらないで
下さいませ。

使用感は、MFリングの無いレンズなので、フードごと
回してMFを合わせられるのが便利と感じました。
「Canonシリーズも完成。これらもリタイア機材、ブログ用。」

18-55mmは、フィルター空枠をダブルで装着してフードの代わりに
しています。純正より遮光性が高いのでお勧めです。また内蔵の
フラッシュ光の邪魔になり難い利点もあります。

以上、追記記事でした。今後も新しい物を作って見るつもりです
ので、またご訪問下さいませ。

ではでは。。。








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2013年5月9日木曜日

ニコンの古いカタログ・ライフ写真講座・コダックデータブック・マクベス濃度計

記事 第17話
2014年11月9日、マクベス濃度計・Gretag Macbeth TR524 記事追記。
2014年10月26日、コダックデータブック・Kodak Data Book Series 記事追記。
2014年10月12日、ライフ写真講座・life library of photography 記事追記。
大変お待たせしてスミマセンでした。

久しぶりに、ホームページ版を更新致しました。

今回は、ニコンのカタログのお話。

こちらにも是非お越し下さいませ。

「銀塩アナログ写真の魅力」 ↓ ↓ ↓

https://sites.google.com/site/silverhalidephotography/


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2014年10月12日、追記。ライフ写真講座 life library of photography
「ライフ写真講座 life library of photography」

(クリックで拡大、1,280サイズ。)

「全15巻の背表紙」

(クリックで拡大、1,280サイズ。)

またまたお待たせいたしました。

ホームページ版を更新致しました。

今回は、ライフ写真講座のお話。

こちらにも是非お越し下さいませ。

「銀塩アナログ写真の魅力」 ↓ ↓ ↓

https://sites.google.com/site/silverhalidephotography/

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2014年10月26日、記事追記。コダックデータブック・Kodak Data Book Series
「コダック データブック シリーズ・Kodak Data Book Series」

長瀬産業株式会社コダック製品事業部出版

(クリックで拡大、1,280サイズ。)

お待たせいたしました。

ホームページ版を続けて更新致しました。

今回は、コダック データブックのお話。

こちらにも是非お越し下さいませ。

「銀塩アナログ写真の魅力」 ↓ ↓ ↓

https://sites.google.com/site/silverhalidephotography/

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2014年11月9日、マクベス濃度計・Gretag Macbeth TR524 記事追記。
マクベス濃度計 Gretag Macbeth TR524

(クリックで拡大、1,280サイズ。)

マクベス式自作濃度計、露出計を改造したもの。

(クリックで拡大、1,280サイズ。)

ホームページ版を続けて更新致しました。

今回は、マクベス濃度計と自作濃度計のお話。

こちらにも是非お越し下さいませ。

「銀塩アナログ写真の魅力」 ↓ ↓ ↓

https://sites.google.com/site/silverhalidephotography/






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2013年3月15日金曜日

頂いた御質問と返答を再掲載致します。Epson GT-X970 など

記事 第16話
2015年1月22日、再追記。

先日、当ブログのコメント欄へ大変有意義な御質問を
頂きました。

コメント欄のスペースの関係上、返答しきれない部分も
有りましたので、このブログスペース下記に再掲載し、
更に詳細や写真も追記します。

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先ずは、暗室内のスキャナと、銀塩用雛形プリントを
担当するプリンターと、デジタル環境を紹介致します。
「Epson PX-V630 と GT-X970」

暗室内は、スペースの関係上、コンパクトサイズのPCが6台
同居し、リスク分散の為に、それぞれが専任の作業をしています。

現在メインOSが、XPから7に移行する過渡期な為、重複しても
いますが、一長一短な面も有るので、こんな構成になってます。

その内の4台が、パラレルポートで銀塩プリントの雛形プリントを
作るプリンター機、Epson PX-V630 とプリンター切替器を介して
繋がっております。

USBポートは、スタジオの音楽ファイルサーバーとも繋がています。
つまりこのプリンターは、5台と繋がっている事になります。

メインPCを決め、ネットワーク共有にしても良いのですが、紙詰まり
などの時に面倒なので、こんな切り替え方式にしています。

スキャナの、Epson GT-X970 には、その下の専用PCで使用します。

スタジオでは、SAS型HDD仕様タワー型ワークステーション機が
画像処理を担当し、事務室では、自作型のタワーPCやデータ用
ファイルサーバーが稼動しています。

更に会社では、ワークステーション達と、フレックスタイト スキャナ
達や、大型透過型フラットスキャナなども使用しております。

会社とスタジオなどは、クラウド環境で同期してます。

Macは、7.5.3 から、10.2 まで使っておりましたが、今は、Windowsと
LinuxOS環境に変えました。
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2014年、7月7日追記。

現在暗室内も、デュアルソケットXeonのワークステーションを
導入しております。

SAS型のHDD仕様ではなく普通のSATAのHDD仕様ですが、
撮影したRAWファイルを高速プレビューするスタジオ撮影とは
違い、撮影RAWファイルを保存・現像作業用なのでこの選択を
しました。

増大する撮影データに対応する為の追加導入です。

↑追記、ここまで。※以下、当初の記事です。↓
---------------------------------------------------
「アーカイブ担当のインクジェットプリンター、Epson MC-2000」

Epson PX-5V や、Canon Pixus Pro-1 など高品位プリンターが
販売されていますが、購入したい決定版機とは私には言えない
ので、未だこの2台が引退出来ずにいます。

最新型機種には、まったく及ばない低性能の画像ですが、その
岩彩画(顔彩画)のような色合いと保存性の良さは、まだまだ
魅力です。

ただ光沢紙との相性は悪く、いつも頭を悩ませています。

(意外とキャノン光沢ペーパーとの相性が良く、またエプソンの
プリンター設定で用紙選択の写真用紙クリスピアが選べる
プリンターの場合は、その方が染み込みの馴染みが良いです。
それは、顔料+光沢の組み合わせ全般に言えます。)

そのため次世代機の、PM-4000PX では、インクに改良が
加えられ、樹脂皮膜が光沢感を出しますが、その分耐候性が
低下したとも言われております。

PM-4000PX を未だに愛用されている方も多いと思いますが、
やはり決定版機と言える機種が出ないと思う方が多いのでは
ないでしょうか。

PX-5500、PX-5600 などをお使いの方の満足感などもお聞き
したく思います。
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2014年9月4日、追記。

11月に、Epson PX-5Vの後継機種の、「SC-PX5V」を発売する
予定だそうです。

また新しい別のインクになるそうですが、もういい加減恒久的な
インクシリーズにして頂きたく存じます。

企業の営業方針にユーザーがついて行けなくなり、自家処理を
する人達が益々減り、写真文化の衰退がやがて業界の消滅に
繋がりかねない所に行きそうだからです。
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2015年1月16日、追記。

PIXUS PRO-10s・PIXUS PRO-100s が、発売することになり
ました。

PIXUS PRO-10・PIXUS PRO-100 の、後継機ですが、インクを
同じにしてマイナーチェンジにしたところが高評価です。

前にも書きましたが、毎回インクを新しい型にする商法が顧客
離れをおこしております。

短い修理サポート期間と相まって、自家プリント離れを引き起こす
元凶です。

今回のこの英断を高く評価し、これからも続けて貰いたいものです。
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2015年1月22日、追記。

メーカー情報によりますと上記新型プリンターは、ハード的には
全く同一で、ファームウェアのみの改良だそうです。

だとしたら旧型もファームアップで対応して、DPPでの確認も
出来るようにして貰いたいものです。

それくらいの太っ腹、出来ないものでしょうか?


↑※ 追記、ここまで。※以下、当初の記事です。↓
--------------------------------------------------------
では、前置きはこの辺にして、先日の御質問と私の返答を掲載
致します。


堀江さま

<暗室→明室!?>

仕事上でのデジタル撮影以外に、作品としての4×5
カメラを使用した製作をしています。

30年ほど、モノクロ現像・焼き付作業を続けてきま
したが、エプソンのGT-X970スキャナーの導入以来
(主にweb上への作業用に)ひょっとして、この
スキャナーから取り込んだ4×5ネガ転換画像を高品位
プリンターでプリントするというのは邪道だろうか?と
考えるようになりました。

エプソンのPX-5Vというかなり高品質のプリンター
はなかなか良さそうだと、エプソンにその旨を伝えると
「貴方が取り込んだ4×5ネガのデータを弊社に送って
ください、こちらでA3に焼いてお送りしましょう」と、
送り返されたプリントを見て、その解像度と「黒」の
絞まりに愕然としました。

子細に見れば当然ハイライトの「飛び」(表現不足)は
感じましたが、これなら明るい部屋で薬品による体への
影響・疲労・廃液処理を考えるといいかもしれないと
考えるようになりました。

しかし、現在あまりそのような使い方(無駄な?)を
している人は(特に日本には)あまりいないようです。

私はプリントされた印画紙に、何とも言えない愛着と
価値を感じています。

最近、各社より発売されるようになったかなり高価な
インクジェットなどプリンター機用のペーパー(中には
ドイツ製など)を見ていて、これは案外面白いかもしれ
ないと感じ、何か良いヒントはないものか?とネットを
みておりましたところこちらのサイトを知りました。

一時は重いし操作も悪から止めようか?と思っていた
4×5判での撮影、肖像写真(210mm)と静物
(90mm)がメインです。

フィルムは、慣れたトライXかイルフォードHP5を
使用して自家現像しています。

自分の不慣れさを反省するものの、4×5判だからこそ
掴める被写体(人・物とも)との関係、苦労するけど
得られる高い画質ようやく何かを”得た”ような気持ち
です。

しかし世はデジタルの時代、自分はこと日本社会にあって
は「浦島太郎」かもしれないね、と感じることも多いです
(笑)

最近「月光」とかイルフォードから発売しているかなり
高級なインクジェット紙、中にはドイツ製の相当に高価な
紙の数々を実際手で確かめてみて、いや、一見すると回り
くどいような、もったいないような方法だけど、1年近く
前から暖めているプリント方式、4×5のモノクロネガを
スキャンして(大全紙で1200dpiでも十分すぎるほどの
緻密さです)このデータをMacのフォトショップで加工
(主に焼き込み、レタッチング作業)そしてPX-5Vで
プリントというのも(100%満足は、無理かもしれない
けど)恐れずプリント作業に向かえること、薬品を使う事
からは解放されるという観点では(暗室ならぬ”明室”で
作業できる身体的負担低減)いいかもしれない、とかなり
意を堅くしているのですが、堀江さまは、いかが思われ
ますか。

やはりプリントは旧来の引き伸ばし機を使用しての焼き
付け→現像・プリント製作に徹するべきでしょうか?

このところ案外オリジナルプリントを売っているサイト
でも(清家トミオ氏などとかも)アーカイバル(!)
デジタルプリントと称して販売されているのを見て、
いつまでも化学処理ペーパーにこだわっていても荷が
重いかもしれないと考えるようになりました。

ただまあ、デジタルプリンターそのものの特性として、
一定のクオリティーを維持しようとすれば決してイージー
&チープコストとはいかず、案外お金はかかり(インク
そのものも使用する種類の多いことまた高価なこと)
これはこれで地獄かもしれないなとも覚悟しています。

そもそも”プリント”すること自体が「今の時代」では
ないことも感じています。しかしやはり紙に刻まれた
「絵」というものに強く惹かれるのです。

堀江さまのご意見いただけますと幸いです。

井上 喜雄
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井上 さま

<暗室+明室=ハイブリッドプリント>
私の拙いブログに、大変丁寧なコメントを頂きまして誠に
ありがとう御座います。

またご自身の作品などをご紹介頂き、興味深く拝見させて
頂きました。

さて私の独断的な考え方を申しますと、作品制作に限らず
全ての事にもコダワリを敢えて持たない事を心情として
生きておりますので、銀塩とデジタルを分けて考えており
ません。

おっしゃるとおり今時に暗室作業をするのは大変な苦行でも
御座います。

たとえペーパー自現機を使ったとしても準備と後片付け、
管理で数日を要します。

ではプリンターを使ったプリントワークが、簡便で安価
かと言えばそれも違います。

確かに少しずつ高度化していますが、未だ毎年のように
新型の機種が出ますし、その価格を上回る専用インクの
コストを強いられる結果が待っています。

既に技術か確立し、決定版と言える機種や素材がある銀塩と
違い、今、商売的にも新技術・新機種を出し続けなくては、
破綻してしまうプリンター業界・サプライ業界とのお付き
合いは、心中する覚悟がなければ続きません。

またインク画像の保存性向上は、退化している面も御座い
ます。

そこで役割分担させて、その両方を使っています。

ネガをスキャンしてデータ化した後は、安価な4色顔料
プリンターで暗室プリントのペーパー特性をイメージして、
その雛形プリントに相当するプリントを出力して簡易展示
・プレゼン用としています。

展示・長期保存用は、そのプリントを見ながら暗室プリント
か高性能プリンターで出力します。

既に好みのトーンが決まっていますし、比較しながらより
良い画像を作るのは、時間的にもコスト的にも無駄があり
ません。

この比較しながらの作業がとても判断基準として最善だと
思います。

特に覆い焼きの範囲や濃さなども先に決められます。

一からテストプリントを始めて、乾燥後にまたやり直しなど
していると時間などがいくら有っても大変です。
(それが暗室作業の楽しみの面も有るにはありますが。。。)

私は、暗室プリントワークに近い操作手段が使えるソフト、
Nikon Capture NX2 を愛用しています。

でも注意しなくてはならないのは、雛形プリントでも中間
トーンなどで銀塩の再現を上回る事もあるので、あくまでも
暗室で再現出来る範囲のデータを作ることです。

(4色顔料プリンターにしたのは、コスト面のチョイスと、
安価な染料プリンターでは、PX-5Vなどとトーンがかなり違い
ますので。)

現在、雛形用の安価プリンターは、3台同じ機種を持って
いますが、1台をAdobe RGB用、1台をsRGB用のPCに繋ぎ、
1台をデジタルスタジオのPCに繋ぎ、ポラロイドプリントの
代わりの出力用としています。

特にこれは華やかな色を安価に大量に出す為に、中華製の
染料インクを入れています。

長期保存は考えておりません。割り切って使っています。
純正インクより2桁も安いので、躊躇無くプリント出来る
のが嬉しいです。

色見本として渡すのに最適です。直ぐに色褪せするのが、
著作権管理上逆に嬉しいです。(笑)

でも色管理のプロファイルを使えないので、手動で色変更
しています。

純正インクでもロットが違うと色が変わるくらいですから、
割り切れば苦にはなりません。

以上、そんな感じで思い詰めないでプリント制作をして
います。

また最近は、デジカメデータを半透明紙にネガ出力して、
コンタクトプリントで印画紙に焼く実験もしています。
既にOHPシートを使う、先駆者的な方もおいでになりますが、
自作好きな私は、独自な素材で挑戦しています。

いずれはその事も書きたく思います。
私も最終的には、全ての写真をプリントとして手元に置き
たく思っています。

チバクロームが無くなってしまい、カラーのポジプリントの
手段が無いのは寂しいですが、カラーネガプリントもいずれ
ヤリたく思います。

昔は、表現手段のチョイスに無かったカラーネガですが、
今は新鮮な色に思えて来ました。

その時にも雛形プリントシステムは役に立つと思っています。

これからも井上様独自の作品制作活動に期待しております。
またそれを皆様にご紹介頂けたら幸いに思います。
今後もよろしくお願い致します。

堀 江 基 繁
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以上のように、ネガなどから直ぐに暗室でプリントを焼く
のではなく、一度スキャニングしてから、安価な顔料
プリンターで、その雛形プリントを一度出力して、更に
その後に、そのプリントを見ながら印画紙での暗室
作業や大型のプリンター出力作業をしています。

その方が、総合的にはコストと時間を節約出来るから
です。
そこまでするのは、やはり何らかの形でプリントを作って
作品としたい私がいます。

人それぞれ好みが御座いますので何とも言えませんが、
以上、何か参考になりましたら幸いです。
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追記。

Epson PX-V630 を選んだのは、製造終了後に安く
プリンターをまとめ買い出来たのと、新型がパラレル
ポートが無く、パラレル切替器が使えないからです。

また顔料カラーインクの42系は、プリンター2機種
専用タイプなので需要が限られいて、オークションで
未使用在庫が、安価に出品されています。

そして新品染料中華インクも他機種より安いのが、
選択理由にもなっていますし、独立型インクは、
色数が少ないほど交換頻度が多くないのも理由に
なっています。(PX-V630は、4色型。)

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追加。

https://sites.google.com/site/silverhalidephotography/Home/equipment

井上さんは、上記のホームページ版、Epson GT-X970
の記事をご覧になり、こちらのブログ版にも来られた
ようです。









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