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2012年11月17日土曜日

半水面写真撮影用、水中ハウジング自作製作、森田米雄仕様2号機。

記事 第14話
2017年6月3日、レンズギヤ製作方法等追記。
「半水面写真。堀江基繁仕様1号機で撮影。」
Nikon 28mm 1/125 f16 RDPⅡ モルディブにて
(クリックで拡大、400×600サイズ。)

長年の写真家仲間、森田米雄氏から半水面写真撮影用、水中
ハウジング製作の依頼が来ました。

今でこそ、鼻デカの犬猫写真で有名な森田米雄氏ですが、元々
南太平洋の民族写真や海洋・漁業写真が専門で、半水面写真
でも一世を風靡したカメラマンです。

都心育ちの私に伊東の実家前の海で、海の楽しさを色々教えて
くれた恩人でもあります。

実は、1989年にもペンタックス645用、半水面ハウジングを
依頼され製作しています。(当時、月刊カメラマンで森田米雄氏
と共に紹介されました。)

今回は、キャノンEOS-1Dなどの35mmフルサイズ汎用型との
オーダーでしたので、その製作風景を特別編として簡単に
ご紹介致します。
「ラフ図面とモニター画像を見ながら、墨出し中。」

「部材を丸鋸でカット中。」

「糸鋸で穴開け作業中。」

「マスキング後、塗装作業中。」

「仮組み検証後、組立作業中。」

「完成。最後は、2晩徹夜の3日不眠不休でした。」

沖縄取材に間に合わせて欲しいとの要望でしたので、最後は、
激務な製作作業になりました。

以前の1号機製作の時も、3晩徹夜の4日不眠不休作業で
モルディブ取材に間に合わせましたっけ。。。

なんでいつもこうなるのでしょうか??私の性格??

市販の水中ハウジングでも撮れない事もないのですが、
それぞれのカメラマンの表現のコダワリも有るので、
そのレンズに合わせて設計し、フルオーダーで作ります。

色々な形とサイズの物を作って来ましたが、森田流は、
箱型で光学重視。製作歴中、最大のドーム径となりました。

これまでの最小は、堀江基繁仕様1号機の30cmサイズ
円形型ハウジング。カメラマンの個性が出ますね。

(1枚目の写真が、撮影画像です。30cmにしては、良く
撮れてますよね。)

樹脂板を貼り合わせるもの、厚板をくり抜き接合するもの、
金型成形材を加工するもの、製作方法に拘らず色々な
手段を使います。まさにケースバイケースです。

森田氏の撮影された新しい作品は、これから色々な所で
見かけると思います。

その裏では、こんなハウジングが使われている事を思い
出してやって下さいまし。

以上、特別編でした。
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2017年6月3日、レンズギヤ製作方法等追記。

ご質問等を頂きましたので、掲載致します。
「一般的なレンズを締め付けるギヤ。」
雑な絵ですが、斜めの切れ込みをネジで締め付ける方式です。

市販のハウジングで特定のレンズの専用品であれば、
指定アダプターをレンズにハメ込み、共用のギヤを
付ける方式が多いのですが、自作ハウジングの場合は、
汎用のギアを加工してサイズを合わす場合が多いと
思います。

またギヤ歯の付いたベルト状のものを巻き、スプリング
等で締め付ける方式もよく見られます。
「私の考案した自作ギヤ。」
結束バンドで作るギヤ。写真はCanonサブダイヤル用。

ギヤ歯のひと山のサイズは、結束バンドの頭の大きさと
なります。色々なサイズの結束バンドが売られれいますが、
頭の大きめのものが噛み合わせが良いです。

結束バンドを等間隔に授受繋ぎにして行き、頭の間隔を
頭が上手く噛み合うように等間隔にして行きます。

レンズ・ダイアル等に直接巻いて、円形に締め付けても
良いですし、円盤状のものや写真のようなリング状の
ものに巻いても良いです。

そしてそれに噛み合うギヤは、頭のサイズと間隔さえ
同じなら、どんなサイズでも良いですし、三連・四連と
繋げ、回転を減速したりも出来るのは、一般のギアと
同じですが、あまり力の掛かる用途には向きません。

但し安価で色々なサイズが作れるので、ハウジングに
限らずあらゆる工作品に使えると思いましたので
このアイディアを公開することにしました。
お役立て下さいまし。

上記製作記のハウジングにもサブダイヤルに両面テープで
固定して、円盤状のゴム板の外周にも同じ結束バンドを
巻いて噛み合わせて、絞りの制御に使用しています。

力の掛かる駆動には、同じものを2連・3連と並べて、
噛み合う相手も同じく2連・3連とすると幅のある
歯車になりますが、間隔の微調整の余地を残して
作り、後で微調整して歯並びを揃えながら取り付けると
良いでしょう。

以上です。
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2012年9月26日水曜日

動物童話、趣味の雲写真。

記事 第13話
「動物の童話を書きました。雲の動物園。」

いつも沢山の方々の御訪問を頂き、誠にありがとう御座います。

今回は、業務撮影や作品制作撮影とは違い、趣味の撮影の
お話しです。

実は、仕事以外でも趣味で写真を撮っております。

同業者のカメラマンの中では、たぶん私だけだと思います。

子供の頃から、雲の写真を撮ることが好きで、同級生達が
鉄道写真に夢中な中、私は雲を撮っていました。

それもあって比較的に仕事が少ない8月のお楽しみとして、
昨年から撮影を再開致しました。

動物の童話の形をとっておりますが、自然な雲の姿だけを
撮った写真で構成されたお話しをご覧頂けたら幸いです。

「雲の動物園」
https://sites.google.com/site/cloudanimalzoo/








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2012年9月11日火曜日

福田豊文、キヤノンのお仕事色々と動物写真展+新刊+テレビ放送。

記事 第12話
2018年08月01日、情報更新。
2017年11月27日、情報更新。
2016年04年29日、情報更新。
2016年02月26日、情報更新。
2014年11月18日、情報更新。


先ずは、2014年11月18日更新の記事です。

新しい、Canon EOS 7D MarkⅡ のポスター・カタログに、福田豊文氏の
撮影写真が掲載されています。
また、カメラのスペシャルサイトにも、スペシャル動画内で紹介されています。
ご覧下さいませ。
http://cweb.canon.jp/eos/special/7dmk2/movie/

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2014年11月20日(木)~ 3月24日(火)まで、各キヤノンギャラリーにて開催。

EOS 7D Mark II 特別企画:The Photographers ― 一瞬の世界へ―

http://cweb.canon.jp/gallery/archive/eos7d-photographers/index.html

(C)Toyofumi Fukuda U.F.P.写真事務所 福田豊文

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2018年08月01日、情報更新。
プロ用ストロボメーカーのプロフォト社特設ページです。
リンク

福田豊文氏のプロフォトストロボを使った作品制作の
ノウハウや、氏の動物写真家への道のりを紹介した
特設ページです。是非御覧下さい。

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2017年11月27日、情報更新。
新刊です。「柴犬 よみがえる縄文犬河出書房新社

太古から日本にいた犬を理想として純化し、
保存する目的のもとに活動を行なっている
「天然記念物柴犬保存会」の写真集だそうです。

本文より
「狼顔の柴犬がいる。縄文犬のように、ストップが浅く、
鋭い三角眼、大きな歯をもつ天然記念物柴犬保存会の
柴犬だ。」
「縄文時代の遺跡から、埋葬された犬の骨が出土して
いる。骨には、猟犬によくみられる大型獣に負わされた
傷跡があるものが多く縄文犬は、猟犬として人とともに
暮らしていたと考えられている。」

四季折々で撮影された、まるで野生狼のような
美しい写真集でした。お勧めです。

柴犬 よみがえる縄文犬
河出書房新社

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ここで、2016年04月29日更新の記事です。
「BS朝日 いきもの大紀行」

放送は2016年 5月7日(土)よる6:54より。

“幸せを招く猫”の島とフロリダの動物たち
ヘミングウェイの小説の世界へ

先日、福田豊文ご夫婦が、アメリカ取材に出かけ、
その様子のTV取材を受けました。

フロリダの野生動物や、当地のペット事情・キャットショー、
野良猫などの保護活動がその内容です。

BS放送のご覧になれる環境をお持ちの方々は、
是非ご覧下さいませ。




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ここで、2016年02月26日更新の記事です。

2016年02月22日発売、「ときめく猫図鑑」山と渓谷社。新刊のご紹介です。
「ときめく猫図鑑」



出版元「山と渓谷社」のご紹介ページです。

写真:福田豊文氏、監修:今泉忠明先生、による新刊のご紹介です。
(今泉忠明先生は、「ざんねんないきもの」のヒットで有名。)

今は、空前の猫ブームですが、普段から野生動物や動物園動物・ペット
動物写真を地道に撮影出版している福田氏らしい丁寧な作りの本です。

今まで星の数ほどの子供向け犬猫本を出版されていますが、今回は、
ブーム本とは違う切り口での力作です。通販などのレビューも御覧下さい。



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以下、また2014年の旧記事です。


2014年11月17日に、BS朝日で放送される(The Photographers)で
5人の野鳥・動物カメラマンのライフスタイルを追う番組に出るそうです。

※ 放送は、終了しました。ご覧になった方々、ありがとう御座いました。

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情報更新。2014年10月15日。

写真展開催のご案内です。夜の動物園を撮ったものだそうです。
~2014年10月14日に、写真展は終了しました。
Night Zoo 夜の動物園

開催日程

2014年7月24日(木)~ 7月30日(水) キヤノンギャラリー銀座
2014年8月21日(木)~ 9月2日(火) キヤノンギャラリー福岡
2014年9月11日(木)~ 9月24日(水) キヤノンギャラリー名古屋
2014年10月2日(木)~ 10月14日(火) キヤノンギャラリー札幌


開催審査前から、プリントを色々見せて貰っていました。

動物園が夜間開園し始めたのと、デジ一の高感度特性が良くなった

ので、こんな撮影が出来るようになったそうです。

関東の動物園だけでなく、旭山動物園やシンガポールのナイトサファリ

などで撮影しているらしいです。

こんな撮影がブームになることを願っている福田氏の写真展です。

是非お越し下さいませ。


※ 撮影の情報は、下記新刊本でも解説されているようです。↓
「第三の露出 高感度を使いこなす」

玄光社 MOOK

ISO 800・1600以上の撮影術!「高感度」を使いこなす、一大実例!
2014年6月28日発売
A4変形判 112ページ
定価:本体1700円+税
ISBN978-4-7683-0534-8

【写真ジャンルとフォトグラファーたち】

高感度の基本…………………田中希美男
夜の動物園・水族館…………福田豊文
飛行機…………………………チャーリー古庄
夜景……………………………川北茂貴
鉄道……………………………金森正樹
スポーツ………………………中村博之
海外旅行………………………阿部秀之
キャンドル・ポートレイト…金武 武
自転車…………………………井上六郎
ドキュメント…………………大橋 愛
風景……………………………田中達也
ポートレイト…………………野下義光
夜スナップ……………………佐々木啓太
ノイズ・レタッチ……………小林宗正

※ こちらでも、巻頭グラビアで紹介されているそうです。
カメラマン 8月号
モーターマガジン社

TOP LIGHT CAMERAMAN SELECT
 『Night Zoo』夜の動物園
   福田 豊文 Toyofumi Fukuda


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↓これから下は、前々回の写真展の記事です。↓

「動物園の動物写真展、福田豊文。」
「ユニバーサルカラー、フォトギャラリー。」

上野動物園や多摩動物園などに置いてある小冊子

(今はCanonがスポンサーのようですが)に掲載して

いる写真を中心にセレクトした写真展だそうです。

(彼は、EOS Kiss系のカタログ掲載写真なども撮ってる

ので見たことある方々も多いとは思いますが。)

最近は、動物園も見せ方に工夫凝らし、より動物に

近づいて観察して貰おうとしていますし、デジ一眼の

高感度も良くなっているので、アナログ時代では考え

られない暗所のカラー撮影が出来るようになりました。

先日、セレクト見本のプリントも見せて貰いましたが、

Canon EOS-1D x の暗所でのピント精度の向上に

驚きました。

マニュアルフォーカスでは、合わせられない暗所でも

ピントが合う確率がかなり上がっています。

こんなフィルムカメラが有ったら良いなと思いました。

もう無理なお話しですが。。。。

私は、プリントを見ながら「写真が上手くなったね~。」

なんて、大変失礼な事を思わず言ってしまいました。

このギャラリーを運営しているのは、キヤノンギャラリー

などのCanon系のギャラリーの展示プリントを担当して

いるラボが独自にやているようで、土日祝祭日が休み

のうえ18:00で閉まるという、素晴らしい??運営

ですが、まるで野生の生態を撮ったような写真と、

プロラボが出力する、Canonの業務用大型プリンターの

プリントワークを是非御覧下さい。










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2012年7月5日木曜日

カメラ防湿庫、自作。100円ショップ品で。

記事 第11話
2015年5月25日、追記。
カメラ・レンズ用の防湿庫を手作りで自作し、製作するお話しです。
「今回は、場所をとらない縦長防湿庫を作ってみました。」

商売柄とは言え、我が家には、数十台のカメラと数十本の
レンズが有ります。

三つのキャビネットにも入りきらず、特にブログ用にスタンバイ
しているカメラは、リビングの机の上に置きっぱなしです。

でも梅雨に入りそのままでは問題が有るので、雨季限定の
簡易型のカメラ用防湿庫を自作する事にしました。

現在分野の違う6本のブログを書いている関係で、仕事以外
にも年中撮影している感じです。

その為、直ぐに取り出せて場所を取らず、移動が簡単で
地震でも倒れない位の高さの縦型にしました。
「最上部の蓋と最下部の箱以外、箱と蓋は底部で貼り付けてあります。」

100円ショップに行き、大きめのケースを探しました。

タッパーのような密閉率の高いものではなく、保存ケースの
ような少しは、通気性の有るのものにしました。

理由は、カメラ用の除湿剤は高いので今回は、市販の物を
使いますが、強力なため油膜切れやグリスの硬化などの
悪影響が有る場合も考えられるからです。

ですので除湿剤は、直接カメラの入っている段ではなく、
最下段などに別に入れました。

今回は、乾燥の様子を見るために最上段にも入れて
みました。

除湿剤は、倒れても水の溢れないタイプが殆どですが、
たまに中の塩化カルシウム溶液が漏れる物もあります。

塩化イオンによる腐食性も有るので注意が必要です。

今回は、雨季の簡易型用途です。もし、ご自身でも作って
みたい方で心配は方は、カメラ用の物か再利用可能な
シリカゲルをお使いください。

また湿度計も入れて乾燥させ過ぎないように観察しておくと、
更に安心ですね。

一般的には、30%~50%がカメラ保存に最適と言われて
います。
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2015年5月25日追記。

まだ試していませんが、最近は「テイジンのボックスドライ」の
ような新しい吸湿剤も出ています。

シリカゲルの2~3倍の吸湿力と、シリカゲルのように吸湿力で
色が変わるシグナルが有るそうです。

吸湿後は、天日干しでまた吸湿力が回復するそうです。
試してみる価値は有りそうですね。

追記、ここまで。↑ / ↓ 以下、本来の記事。
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「箱の底部と蓋の上部は、接着後に貫通させてあります。」

今回は、コミック本用の保存箱を選びました。

本当は、半透明のものにしたかったのですが、蓋上部と
箱底部がシッカリと噛み合い、重ねてもズレず、なおかつ
蓋にロック付いていて外れて倒れず、また両面テープで
固定出来るような隙間の無い重ね合わせが出来る物を
探したら、今回は、半透明品が無かったからです。

(後日、この箱メーカーHPを見ましたら、黒箱しかない
ようです。)
「周辺部が隙間が無いようなので、両面テープで接着。」

最初は、写真のように普通の両面テープで貼りましたが、
密着率が悪いので厚手の強力両面テープで貼り替えま
した。

途中の貼り合わせてある段は、全て穴を貫通させて
通気性を持たせてあります。

これで今回の梅雨の間、様子を見ることにします。

後は皆さんのアイデア次第。私が驚くような物が出来
ましたらご報告くださいませ。
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追記、開口作業例。2013年6月17日、追加。
 100均の箱は、ペラペラなので、力を入れず両側から
そっと開けましょう。簡単に割れます。

内側から開ける時は、ダンボールを沢山重ねた上で
作業すると、貫通した時に割れづらいです。

(写真よりもっとダンボールが多い方が安全です。)
外側から開ける時は、ダンボールを縦目で沢山束ねて、
それに箱を被せて作業すると、貫通した時に割れ
づらいです。
(写真よりもっと多い方が安全です。)
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追記、2012年7月6日。

「中段に湿度計を付けて、除湿力を調べてみました。マイナス20%。」

今日は、今朝方から雨で湿度も高いので 、5段箱の中段で
ある3段目に穴を開け、湿度計をはめ込んで除湿力をみて
みました。

真ん中が除湿剤から一番遠いので、目安として良いと
思いました。

本当は、半透明のケースなら穴を開けずに済んだのに。。。
湿度計は、100均の箱、5個よりも高い出費になりますが。。。

左の湿度計は、室内の湿度を表示してます。(約80%オーバー)
中段の箱は、約60%でした。
「除湿剤に直接置くと、30%を切ります。」

極端な例ですが、最上段の除湿剤に直接湿度計を
置くと、ご覧のとおり。

やはりカメラと別の箱に除湿剤を入れる方が、乾燥
した日に乾燥し過ぎず良いようです。

今の季節、湿度が60%を切ることは、あまりないので
想像ですが、庫内を40%~60%に維持出来ると
思います。

逆に乾燥した季節には、除湿+放湿する吸放湿型の
素材でもあれば入れて置くと良いかも知れません。

では、皆さんも色々試してみてください。そして快適な
梅雨生活をお過ごしくださいませ。
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また追記。(2012年10月23日)

あれから使い続け、3ヶ月半が経ちました。

最上段に入れた乾燥剤が、ほぼ満水になりました。
最下段の乾燥剤は、まだ少し余力が有るようです。

やはり下段は、上段の重さで蓋の密閉率が良い
ようです。
その辺も考えて、各段に入れる物を選びましょう。

こんな感じで、梅雨を挟んで4ヶ月間位は使えました。

能力が落ちている今で、大体10%位は、外気より
除湿しているようです。

これから冬に掛けては、1個体制で行くか、写真用の
マイルドな除湿剤で行くつもりです。

これで思っていた以上に使える事が分かりました。

もし、もっと良い方法が有りましたら皆さまのご報告を
お待ちしております。
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2013年6月15日、またまた追記。
「あれからカメラも増え、2個目も作りました。」

まもなく1年が過ぎます。

色々と試した結果、通常は、5段中の下から4段目に
(上から2段目)除湿剤を1個入れて置くのが、スペースと
全段の除湿の妥協点としてベストのようです。

(理由は、蓋の密閉率の関係です。そして梅雨時の今は、
除湿剤を最上段と最下段の2個にしています。
また最上段には、ラップを掛けてから蓋をしています。)

除湿剤を入れた段には、他にフィルター類やフードなど、
乾燥し過ぎても影響のないものを入れてます。

湿度計も、最上段の内側に両面テープで固定しています。

(頻繁に出し入れされる方は、最初のやり方である
1段目と5段目に入れるのが良いでしょう。)

もっと高度な物も作りたいのですが、100均シリーズでは、
こんなトコロでしょうか??

湿度の高低で開く、弁なども考案しましたが、実用化には
イマイチな状態です。

何かまた新アイディアが出来ましたら、追加掲載します。

最近も、他に色々な物を作っておりますので、ご覧下さい
ませ。

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2012年4月27日金曜日

かぶせ式フード、改造と裏技。

記事 第10話
2014年10月7日更新、後付のフィルター装着方法追記。
「かぶせ式フード・かぶせネジ止め式フード・ねじ込み式フード(改造)」

今回は、かぶせ式フードをねじ込み式フードに改造するお話し。

クラシック カメラをお使いの方は、よく分かると思いますが、
逆光での撮影で、レンズゴースト(フレア)が出やすいです。
(ボディー内の内面反射の話しは、別の機会に。。。)

理由は、レンズコーティングがされてない、古いレンズで
あったり、モノコート(単層コーティング)のレンズの為に、
出やすい場合が多いです。

そのためレンズフードが必須ですが、古い時代のレンズ
フードは、かぶせ式フードが多いので、取れ易いのです。

装着したままカメラを持ち運ぶと、落として失くて困る事が
多々あります。

今でこそバヨネットフードが一般的ですが、その前は、
ねじ込み式フードとかぶせネジ止め式フードが多かった
です。でも、そのまた昔は安価なかぶせ式フードも多く
見られました。

角型フードをねじ込み式にするのは、かなり難易度が
高いですが、丸型フードをねじ込み式に改造するのは、
簡単です。(角型は、角度位置を止めるのが難しい。)

今回は、難易度が低い、フィルターの空枠を使う方式を
やって見ました。

「かぶせ式フィルター・ねじ込み式フィルター」

かぶせ式フードのカメラには、やはり純正でかぶせ式
フィルターが、セットになっている場合が多いので、
オークションなどで、同じサイズのねじ込みフィルターを
探して見ましょう。

注意しなくてはならないのは、極稀にネジのピッチが
合わないネジが有りますので気を付けてください。

今回は、36mmのフードと36mmのフィルターを
組み合わせて作っています。

昔のフィルターは、黄系のY2や緑系のPO1などが
一般的でした。黄系は、風景用コントラストフィルター、
緑系は、人物用で、化粧をハッキリ出す為に使った
のですが、それは白黒フィルム時代の話しであって
今の美白モード付デジカメカラー撮影とでは考えが
随分違いますね。

フィルターのガラスは、円形のスプリングが枠内に
入って留めているので、針などで片側の端を枠外に
出せば簡単に外れます。
「こんな感じで、外します。」

稀に、円形のネジ枠で留めてあったり、枠でカシメて
あったりする物もありますが。。。

フードの取り付け側の内サイズは、やや大きく作って
ある物が多いです。

周辺の切れ込みを三か所を内側に少し曲げ、レンズを
抱え込むような固定方法です。

この内側に入り込んだ切れ込みを先ず周辺と同じに
揃えて丸くして下さい。

フィルターを入れると少しガタつきが有る位になります。

フィルターの外側に細くアルミテープを巻き、何とか
フードの内側に入るか入らないか位に調整して下さい。

後は、変形しないように板などに挟み、プラハンマー
などで叩いて奥までピッタリ入れてください。


「アルミテープを巻いたフィルターの空枠を入れた状態」

ここで既に使える状態ですが、横から穴を開け、タップで
ネジを切り、ネジ止めすれば、完璧です。

今回は、小径サイズでしたので、周辺の切れ込みから、
瞬間接着剤を流し込み完成と致しました。

大径ですとサイズの割に浅くなり、外れやすいです。

「カメラにねじ込んだ状態」

これで、このまま持ち歩いてもフードを失くす事は少ないと
思います。

フードは、フィルターも装着する事を前提に深さを考えて
ありますが、純正でないフードを装着する場合、ケラレが
ある事も有ります。(レンズの画角にフードが入り込む)

念の為絞りを最小にして(22・32とか)、バルブ(B)の
シャッターを開けた状態で、フィルム側のアパーチャの
角から絞りが円形に見えるか確かめてください。
「裏蓋を開け、フィルム面のカドで絞りが円形に見えれば。」

(イラストイメージです。)

4×5カメラのファインダースクリーンの角を切って、
三角の穴が開けてあるタイプが有りますが、あれは、
この方法でアオリ切れやケラレを見るために開けて
あったり、後で切って開けたりしてるのです。

楕円に見える場合は、フードの端に指をあて、その指の
色が見える場合は、フードが深すぎてケラレています。

楕円にも見えず、暗くなったなら完璧にフードが写り込んで
います。

もっとも、フードを外してもケラレている古いレンズも確かに
存在します。設計が悪いか、確信的コストダウンの為
ですが。。。

以上、ねじ込み式フードへの改造のお話しでした。
少しでも参考になりましたら幸いです。






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2014年10月7日、後付フィルター装着方法(裏技)追記。

上記でも書きましたが、当時のフィルターは、主に
黄系のY2や緑系のPO1でした。

私は、どちらも撮影で使わないので、好みのフィルターを
装着出来なくて困り、対策を考えました。

上記のねじ込み式に改造した丸型フードではありませんが、
角型にチョットした工夫で装着出来ます。
「フィルターを装着した手前と、無しの後方。」

私のモノクロ撮影の必需品、O56(SC56・YA3)を装着した
例です。
「36mmのフードの中に少し大きい40.5mmフィルター。」

 36mmのフード中に、比較的入手し易い40.5mmを落とし込み
ゴム板をぐるりと内側に入れ、上下左右の4点で抑えています。

※注意。フードのサイズと、フィルターサイズの組み合わせに
よっては、ケラれや装着不可の場合も有りますので、事前に
テストをして下さい。
「バラすとこんな感じです。」

ゴムの反発力だけで、内側に張り付いてフィルターを抑えて
います。
(ゴム板の長さをピッタリにするのがコツです。短いと取れ
やすいし、長いと反り返ってきます。)

心配な方は、両面テープで何点かで貼り付ける方法も有り
ますが、剥がす時にフード内の塗装剥げに注意して下さい。
「四隅は、ケラレ防止に切り取ってあります。」

(※注意。四隅を切っても、直線部がケラれる場合も有り
ます。その場合は、直線部も面取りカットして下さい。)

ゴム板の内側は、反射防止の為に紙やすりで擦り、マット
加工してあります。

このやり方は、あくまで簡易方法ですのでフードや
フィルターの落下には、くれぐれもご注意下さいませ。

以上、後付のフィルター装着方法の追記でした。
ではでは。。。






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2012年4月23日月曜日

4LR44 自作アダプタ

記事 第9話
「4LR44 自作品アダプタ、見つけました。」

4LR44の自作アダプタを作ろうかと考えました。
前回の投稿で、4LR44・4SR44・2CR1/3 などの
種類や歴史?について書きましたが、今回は、
自作品アダプタの話。

前回の投稿記事は、下記に。 ↓
 https://silverhalidephotography.blogspot.jp/2012/04/4sr44-4lr44-2cr13.html


やはり簡単なのは、一回限りで使い捨てを考え、
テープで、LR44・SR44を4個テープで巻き、長さ
の足りない分をアルミ箔等の通電する素材で
接点を作る方法です。

もう一つは、前回の投稿の写真のような、分解した
4LR44などの紙筒と接点をそのまま流用して電池を
入れ、テープなどで貼る方法です。

でも私は、仕事で使うカメラに使用するので、もっと
しっかりした物を作るつもりでした。

その為には、電池がピッタリ入るプラパイプを入手
して、接点を接続する方法を考えなくてはなりません。

工作精度を要求されますので、旋盤で素材から削り
出そうかと考え調べておりましたら、もう先人の方が
いらして、オークションで出品なさっておりました。

「4LR44 電池アダプタ」

自作大好きな私ですが、今回は完敗のようなので
素直に入手する事にしました。

上の写真のように、3セット購入させて頂きました
ので、ついでにそのレポートも書きたいと思います。


「前回購入した4SR44・今回入手したアダプタ・同包して頂いたLR44」

工業部品などに使われる樹脂材(たぶん、ポリアセタール樹脂)
と、接点用の真ちゅう材を旋盤で削りだして作られたもので、
シンプルながらシッカリした作りです。

ふたつは、接着されておりません。その訳は、後で納得しました。


「電池を挿入する準備」

電池を直接触ると、汚れなどで表面が酸化しやすく
なりますので、私は、樹脂製の絶縁ピンセットを
使っております。

確か以前、東急ハンズで見つけました。

ここで(+)と(-)のどちらから入れるかと言う
疑問にぶつかりました。

どちらから入れても使えますし、カメラに入れる
方向さえ間違わなければ問題はありません。

でも電池の(-)側は、面取りされたような、
封入プレスの丸みが有ります。

この場合、入れ易いから(-)側から入れるの
ではなく、出しやすさを考え、入れ難い(+)側
から入れましょう。

また接点金具が(+)側になるので、乾電池の
(+)が出っ張るイメージで分かりやすいです。

たまに(-)側が段差が無く絶縁が怪しい電池
も有り、接点金具とショートしやすい物も有るかも
知れませんので、やはりこの方向がお勧めです。


「電池挿入後の写真」

樹脂筒から接点真ちゅうが、簡単にとれるので
直ぐその辺に転がって行方知れずになります。

その辺を注意して、電池(LR44・SR44)を1個
ずつ入れましょう。

樹脂の内側は、旋盤の削り跡が少し残って
ますが、滑りは良く入れやすいです。

電池のメーカーの違いにより、電池の太さが
微妙に違いますが、入り辛い事は有りません
でした。

また簡単に出てくる事も有りませんでした。

もし滑りが悪いようでしたら、綿棒でシリコーン
オイルを内側に少し塗ると良いと思います。

シリコーンオイルが入手出来ない時は、市販
されている、カー用品売り場に有るタイヤや
ダッシュボートの艶出し液で、手押しポンプ
入りのやつを入手すると便利です。

私は、アクリル接着液用の注入用具に入れ
隙間に少量づつ注入して、Oリングなどの
滑りを良くしたり、いろんな事に使っています。
「注入用具に入れた状態、左。右は、CRC5-56の有機溶剤無し。」

上に付いた注入針で、細かい部分にも注入出来ます。

右は、CRC5-56。便利なスプレーオイルですが、有機溶剤成分
比率が多いので、樹脂やゴムを痛めたり、元から有るグリスなどを
洗い流したりして、かえって後々に金属潤滑を悪くします。

そこで注入容器内に噴射した後、数日放置して溶剤を飛ばし
残りの原液を使っています。
それを樹脂に囲まれた接点などに綿棒で塗布してます。

また自転車やバイクのインナーワイヤー注油にも便利です。
(錆びて動かないケーブルは、先に浸透し易いシリコーンオイルを
注入して動くようにしてからオイルを注入すると良いです。)
「挿入後少し引っ込んでますが、使用時には問題無し」

電池を挿入すると、電池4個分より筒が長く、少し
引っ込んだようになりますが、電池も接点も動く
ので、カメラに入れると馴染んで丁度良くなります。


「高い工作精度ですね」

3個の寸法もピタリ一致。シンプルながら高い
精度です。私が作るともっといい加減です。

自分で作る手間と時間を考えたら、先人の
お世話になる事をお勧めいたします。

接点金具が筒の中で裏返りやすかったり
失くしやすかったりしますが、掃除のしやすさや
電池を押し出し易かったり、カメラの中での
馴染みやすさを考えると、このスタイルが
ベストのようです。

我が家には、この型の電池を使うものは、
MAMIYA RZ67Ⅱ・Zenza Bronica ETRsi 645
Pentax デジタルスポットメーターなどが
有ります。

暫くは、このアダプタのお世話になる事に
致します。

以上、自作しませんでした、レポートでした。

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※ 後日、製作者様にも読んで貰いました。
これからも、もっと研究に励みたいそうです。

他のタイプの電池のアダプタも作っておられる
ようですので、頑張って頂きたいです。

私も変わった物を色々作っておりますので、
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2012年4月19日木曜日

4SR44. 4LR44. 2CR1/3.の違い

記事 第8話

「4SR44 と、2CR1/3」

4SR44
4G13
544
PX28
4LR44
2CR1/3

この辺の区別(違い)が付く方は、呆れられる事は有っても
尊敬される事は有りませんので、知らないふりをしましょうね。

確か、エバレディNo.544 と言う商品名で新登場した、
銀電池でした。平たく言えば、G13(SR44)電池が4個
入ってます。

記憶では、ニコマートELか、ペンタックスESあたりから
採用された電池で、電子カメラ元年を支えた電池です。

昔、カメラ屋でバイトしてた頃、お客さんに頼まれ、
Nikomat EL(Nikkormat EL)の電池交換をした時、
ミラーボックス内から電池を引っ張り出して、手品を
見ているような顔をされた事を思い出しました。

銀電池 4SR44は、当時でも高価で(オイルショックで
銀が値上がりして、さらに高くなりました。)代替品として、
アルカリの 4LR44 が出ましたが、寿命が短く、低温時に
弱く、またその代替品として、リチウムの 2CR1/3
が出ました。


そのリチウム、2CR1/3 も最近生産が打ち切られ、
4SR44 / 4LR44 も一般店では、見なくなり、古い電子
カメラを持っている私などが困る事になっております。

それは中身である、G13 (SR44)や CR1/3N を使う電子
カメラも同じで例えば、Nikon FG などは、LR44を使って
いると電池の消耗が早く、電圧が下がるとシャッターが
切れず、ミラーが上がったままになり、電池を交換しても
一コマ分フィルムを無駄にする事になります。

諦めて最近は、SR44を買うようにしております。今回は、
4SR44を買いました。バラしてSR44としても使えます。
(接点と電池をスポット溶接してあるのも有りますので、
その時は力技で取らなくてはなりませんが。。。

最近は、オークションなどで、SR44やLR44を4個入れる
アダプターを販売している人もいますので、バラシの
逆バージョンの、4SR44や4LR44を作る事も出来ます。


「4LR44の内部」

厚紙の筒に4個電池が入り、両極に接点と絶縁材が付きます。




「2CR1/3の内部」

CR1/3Nが、プラ筒に2個入り、両極に接点と絶縁材が付きます。



今回は、MAMIYA RZ67Ⅱがシャッターを半押しすると
ピーピー鳴ったので電池切れ間近を知りました。

テスターで見てみると、6Vが5.6Vしか有りません。
諦めて通販で買いましたが、以前の倍の値段です。

何が違うのか見ると、水銀使用が無いとの事でした。
でも単純に需要が減った為の値上げだと思います。

海外では、いまだに水銀電池すら作っているメーカーも
有るようですが、そのうちに、この電池も入手困難になる
かも知れません。

買い置きが難しいので、水銀電池の時のように、アダプタ
変換で他の電池を使わなくてはならなくなるかも。。。

LR44は、暫く有ると思いますが、SR44は、いつまで有る
事やら。。。デジタルカメラですら専用バッテリーの
生産中止が始まっているのに、フィルムカメラ用電池
など風前の灯かも知れませんね。


追記。

オークションで見つけた、LR44 → 4LR44のアダプタの
レポートも書きました。

下記にもどうぞ。 ↓
http://silverhalidephotography.blogspot.jp/2012/04/4lr44.html



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