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2012年4月27日金曜日

かぶせ式フード、改造と裏技。

記事 第10話
2014年10月7日更新、後付のフィルター装着方法追記。
「かぶせ式フード・かぶせネジ止め式フード・ねじ込み式フード(改造)」

今回は、かぶせ式フードをねじ込み式フードに改造するお話し。

クラシック カメラをお使いの方は、よく分かると思いますが、
逆光での撮影で、レンズゴースト(フレア)が出やすいです。
(ボディー内の内面反射の話しは、別の機会に。。。)

理由は、レンズコーティングがされてない、古いレンズで
あったり、モノコート(単層コーティング)のレンズの為に、
出やすい場合が多いです。

そのためレンズフードが必須ですが、古い時代のレンズ
フードは、かぶせ式フードが多いので、取れ易いのです。

装着したままカメラを持ち運ぶと、落として失くて困る事が
多々あります。

今でこそバヨネットフードが一般的ですが、その前は、
ねじ込み式フードとかぶせネジ止め式フードが多かった
です。でも、そのまた昔は安価なかぶせ式フードも多く
見られました。

角型フードをねじ込み式にするのは、かなり難易度が
高いですが、丸型フードをねじ込み式に改造するのは、
簡単です。(角型は、角度位置を止めるのが難しい。)

今回は、難易度が低い、フィルターの空枠を使う方式を
やって見ました。

「かぶせ式フィルター・ねじ込み式フィルター」

かぶせ式フードのカメラには、やはり純正でかぶせ式
フィルターが、セットになっている場合が多いので、
オークションなどで、同じサイズのねじ込みフィルターを
探して見ましょう。

注意しなくてはならないのは、極稀にネジのピッチが
合わないネジが有りますので気を付けてください。

今回は、36mmのフードと36mmのフィルターを
組み合わせて作っています。

昔のフィルターは、黄系のY2や緑系のPO1などが
一般的でした。黄系は、風景用コントラストフィルター、
緑系は、人物用で、化粧をハッキリ出す為に使った
のですが、それは白黒フィルム時代の話しであって
今の美白モード付デジカメカラー撮影とでは考えが
随分違いますね。

フィルターのガラスは、円形のスプリングが枠内に
入って留めているので、針などで片側の端を枠外に
出せば簡単に外れます。
「こんな感じで、外します。」

稀に、円形のネジ枠で留めてあったり、枠でカシメて
あったりする物もありますが。。。

フードの取り付け側の内サイズは、やや大きく作って
ある物が多いです。

周辺の切れ込みを三か所を内側に少し曲げ、レンズを
抱え込むような固定方法です。

この内側に入り込んだ切れ込みを先ず周辺と同じに
揃えて丸くして下さい。

フィルターを入れると少しガタつきが有る位になります。

フィルターの外側に細くアルミテープを巻き、何とか
フードの内側に入るか入らないか位に調整して下さい。

後は、変形しないように板などに挟み、プラハンマー
などで叩いて奥までピッタリ入れてください。


「アルミテープを巻いたフィルターの空枠を入れた状態」

ここで既に使える状態ですが、横から穴を開け、タップで
ネジを切り、ネジ止めすれば、完璧です。

今回は、小径サイズでしたので、周辺の切れ込みから、
瞬間接着剤を流し込み完成と致しました。

大径ですとサイズの割に浅くなり、外れやすいです。

「カメラにねじ込んだ状態」

これで、このまま持ち歩いてもフードを失くす事は少ないと
思います。

フードは、フィルターも装着する事を前提に深さを考えて
ありますが、純正でないフードを装着する場合、ケラレが
ある事も有ります。(レンズの画角にフードが入り込む)

念の為絞りを最小にして(22・32とか)、バルブ(B)の
シャッターを開けた状態で、フィルム側のアパーチャの
角から絞りが円形に見えるか確かめてください。
「裏蓋を開け、フィルム面のカドで絞りが円形に見えれば。」

(イラストイメージです。)

4×5カメラのファインダースクリーンの角を切って、
三角の穴が開けてあるタイプが有りますが、あれは、
この方法でアオリ切れやケラレを見るために開けて
あったり、後で切って開けたりしてるのです。

楕円に見える場合は、フードの端に指をあて、その指の
色が見える場合は、フードが深すぎてケラレています。

楕円にも見えず、暗くなったなら完璧にフードが写り込んで
います。

もっとも、フードを外してもケラレている古いレンズも確かに
存在します。設計が悪いか、確信的コストダウンの為
ですが。。。

以上、ねじ込み式フードへの改造のお話しでした。
少しでも参考になりましたら幸いです。






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2014年10月7日、後付フィルター装着方法(裏技)追記。

上記でも書きましたが、当時のフィルターは、主に
黄系のY2や緑系のPO1でした。

私は、どちらも撮影で使わないので、好みのフィルターを
装着出来なくて困り、対策を考えました。

上記のねじ込み式に改造した丸型フードではありませんが、
角型にチョットした工夫で装着出来ます。
「フィルターを装着した手前と、無しの後方。」

私のモノクロ撮影の必需品、O56(SC56・YA3)を装着した
例です。
「36mmのフードの中に少し大きい40.5mmフィルター。」

 36mmのフード中に、比較的入手し易い40.5mmを落とし込み
ゴム板をぐるりと内側に入れ、上下左右の4点で抑えています。

※注意。フードのサイズと、フィルターサイズの組み合わせに
よっては、ケラれや装着不可の場合も有りますので、事前に
テストをして下さい。
「バラすとこんな感じです。」

ゴムの反発力だけで、内側に張り付いてフィルターを抑えて
います。
(ゴム板の長さをピッタリにするのがコツです。短いと取れ
やすいし、長いと反り返ってきます。)

心配な方は、両面テープで何点かで貼り付ける方法も有り
ますが、剥がす時にフード内の塗装剥げに注意して下さい。
「四隅は、ケラレ防止に切り取ってあります。」

(※注意。四隅を切っても、直線部がケラれる場合も有り
ます。その場合は、直線部も面取りカットして下さい。)

ゴム板の内側は、反射防止の為に紙やすりで擦り、マット
加工してあります。

このやり方は、あくまで簡易方法ですのでフードや
フィルターの落下には、くれぐれもご注意下さいませ。

以上、後付のフィルター装着方法の追記でした。
ではでは。。。






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2012年4月23日月曜日

4LR44 自作アダプタ

記事 第9話
「4LR44 自作品アダプタ、見つけました。」

4LR44の自作アダプタを作ろうかと考えました。
前回の投稿で、4LR44・4SR44・2CR1/3 などの
種類や歴史?について書きましたが、今回は、
自作品アダプタの話。

前回の投稿記事は、下記に。 ↓
 https://silverhalidephotography.blogspot.jp/2012/04/4sr44-4lr44-2cr13.html


やはり簡単なのは、一回限りで使い捨てを考え、
テープで、LR44・SR44を4個テープで巻き、長さ
の足りない分をアルミ箔等の通電する素材で
接点を作る方法です。

もう一つは、前回の投稿の写真のような、分解した
4LR44などの紙筒と接点をそのまま流用して電池を
入れ、テープなどで貼る方法です。

でも私は、仕事で使うカメラに使用するので、もっと
しっかりした物を作るつもりでした。

その為には、電池がピッタリ入るプラパイプを入手
して、接点を接続する方法を考えなくてはなりません。

工作精度を要求されますので、旋盤で素材から削り
出そうかと考え調べておりましたら、もう先人の方が
いらして、オークションで出品なさっておりました。

「4LR44 電池アダプタ」

自作大好きな私ですが、今回は完敗のようなので
素直に入手する事にしました。

上の写真のように、3セット購入させて頂きました
ので、ついでにそのレポートも書きたいと思います。


「前回購入した4SR44・今回入手したアダプタ・同包して頂いたLR44」

工業部品などに使われる樹脂材(たぶん、ポリアセタール樹脂)
と、接点用の真ちゅう材を旋盤で削りだして作られたもので、
シンプルながらシッカリした作りです。

ふたつは、接着されておりません。その訳は、後で納得しました。


「電池を挿入する準備」

電池を直接触ると、汚れなどで表面が酸化しやすく
なりますので、私は、樹脂製の絶縁ピンセットを
使っております。

確か以前、東急ハンズで見つけました。

ここで(+)と(-)のどちらから入れるかと言う
疑問にぶつかりました。

どちらから入れても使えますし、カメラに入れる
方向さえ間違わなければ問題はありません。

でも電池の(-)側は、面取りされたような、
封入プレスの丸みが有ります。

この場合、入れ易いから(-)側から入れるの
ではなく、出しやすさを考え、入れ難い(+)側
から入れましょう。

また接点金具が(+)側になるので、乾電池の
(+)が出っ張るイメージで分かりやすいです。

たまに(-)側が段差が無く絶縁が怪しい電池
も有り、接点金具とショートしやすい物も有るかも
知れませんので、やはりこの方向がお勧めです。


「電池挿入後の写真」

樹脂筒から接点真ちゅうが、簡単にとれるので
直ぐその辺に転がって行方知れずになります。

その辺を注意して、電池(LR44・SR44)を1個
ずつ入れましょう。

樹脂の内側は、旋盤の削り跡が少し残って
ますが、滑りは良く入れやすいです。

電池のメーカーの違いにより、電池の太さが
微妙に違いますが、入り辛い事は有りません
でした。

また簡単に出てくる事も有りませんでした。

もし滑りが悪いようでしたら、綿棒でシリコーン
オイルを内側に少し塗ると良いと思います。

シリコーンオイルが入手出来ない時は、市販
されている、カー用品売り場に有るタイヤや
ダッシュボートの艶出し液で、手押しポンプ
入りのやつを入手すると便利です。

私は、アクリル接着液用の注入用具に入れ
隙間に少量づつ注入して、Oリングなどの
滑りを良くしたり、いろんな事に使っています。
「注入用具に入れた状態、左。右は、CRC5-56の有機溶剤無し。」

上に付いた注入針で、細かい部分にも注入出来ます。

右は、CRC5-56。便利なスプレーオイルですが、有機溶剤成分
比率が多いので、樹脂やゴムを痛めたり、元から有るグリスなどを
洗い流したりして、かえって後々に金属潤滑を悪くします。

そこで注入容器内に噴射した後、数日放置して溶剤を飛ばし
残りの原液を使っています。
それを樹脂に囲まれた接点などに綿棒で塗布してます。

また自転車やバイクのインナーワイヤー注油にも便利です。
(錆びて動かないケーブルは、先に浸透し易いシリコーンオイルを
注入して動くようにしてからオイルを注入すると良いです。)
「挿入後少し引っ込んでますが、使用時には問題無し」

電池を挿入すると、電池4個分より筒が長く、少し
引っ込んだようになりますが、電池も接点も動く
ので、カメラに入れると馴染んで丁度良くなります。


「高い工作精度ですね」

3個の寸法もピタリ一致。シンプルながら高い
精度です。私が作るともっといい加減です。

自分で作る手間と時間を考えたら、先人の
お世話になる事をお勧めいたします。

接点金具が筒の中で裏返りやすかったり
失くしやすかったりしますが、掃除のしやすさや
電池を押し出し易かったり、カメラの中での
馴染みやすさを考えると、このスタイルが
ベストのようです。

我が家には、この型の電池を使うものは、
MAMIYA RZ67Ⅱ・Zenza Bronica ETRsi 645
Pentax デジタルスポットメーターなどが
有ります。

暫くは、このアダプタのお世話になる事に
致します。

以上、自作しませんでした、レポートでした。

------------------------------------

※ 後日、製作者様にも読んで貰いました。
これからも、もっと研究に励みたいそうです。

他のタイプの電池のアダプタも作っておられる
ようですので、頑張って頂きたいです。

私も変わった物を色々作っておりますので、
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2012年4月19日木曜日

4SR44. 4LR44. 2CR1/3.の違い

記事 第8話

「4SR44 と、2CR1/3」

4SR44
4G13
544
PX28
4LR44
2CR1/3

この辺の区別(違い)が付く方は、呆れられる事は有っても
尊敬される事は有りませんので、知らないふりをしましょうね。

確か、エバレディNo.544 と言う商品名で新登場した、
銀電池でした。平たく言えば、G13(SR44)電池が4個
入ってます。

記憶では、ニコマートELか、ペンタックスESあたりから
採用された電池で、電子カメラ元年を支えた電池です。

昔、カメラ屋でバイトしてた頃、お客さんに頼まれ、
Nikomat EL(Nikkormat EL)の電池交換をした時、
ミラーボックス内から電池を引っ張り出して、手品を
見ているような顔をされた事を思い出しました。

銀電池 4SR44は、当時でも高価で(オイルショックで
銀が値上がりして、さらに高くなりました。)代替品として、
アルカリの 4LR44 が出ましたが、寿命が短く、低温時に
弱く、またその代替品として、リチウムの 2CR1/3
が出ました。


そのリチウム、2CR1/3 も最近生産が打ち切られ、
4SR44 / 4LR44 も一般店では、見なくなり、古い電子
カメラを持っている私などが困る事になっております。

それは中身である、G13 (SR44)や CR1/3N を使う電子
カメラも同じで例えば、Nikon FG などは、LR44を使って
いると電池の消耗が早く、電圧が下がるとシャッターが
切れず、ミラーが上がったままになり、電池を交換しても
一コマ分フィルムを無駄にする事になります。

諦めて最近は、SR44を買うようにしております。今回は、
4SR44を買いました。バラしてSR44としても使えます。
(接点と電池をスポット溶接してあるのも有りますので、
その時は力技で取らなくてはなりませんが。。。

最近は、オークションなどで、SR44やLR44を4個入れる
アダプターを販売している人もいますので、バラシの
逆バージョンの、4SR44や4LR44を作る事も出来ます。


「4LR44の内部」

厚紙の筒に4個電池が入り、両極に接点と絶縁材が付きます。




「2CR1/3の内部」

CR1/3Nが、プラ筒に2個入り、両極に接点と絶縁材が付きます。



今回は、MAMIYA RZ67Ⅱがシャッターを半押しすると
ピーピー鳴ったので電池切れ間近を知りました。

テスターで見てみると、6Vが5.6Vしか有りません。
諦めて通販で買いましたが、以前の倍の値段です。

何が違うのか見ると、水銀使用が無いとの事でした。
でも単純に需要が減った為の値上げだと思います。

海外では、いまだに水銀電池すら作っているメーカーも
有るようですが、そのうちに、この電池も入手困難になる
かも知れません。

買い置きが難しいので、水銀電池の時のように、アダプタ
変換で他の電池を使わなくてはならなくなるかも。。。

LR44は、暫く有ると思いますが、SR44は、いつまで有る
事やら。。。デジタルカメラですら専用バッテリーの
生産中止が始まっているのに、フィルムカメラ用電池
など風前の灯かも知れませんね。


追記。

オークションで見つけた、LR44 → 4LR44のアダプタの
レポートも書きました。

下記にもどうぞ。 ↓
http://silverhalidephotography.blogspot.jp/2012/04/4lr44.html



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2012年4月18日水曜日

お帰り~、マミヤ!

記事 第7話
2015年12月4日、更新。マミヤ移転情報。

「歴戦のRBファインダー勇姿。」
Sekor Mamiya の凹凸マークが好き!
(RB67SDも、製造終了したようですね。)

昨日、久しぶりにマミヤに電話しました。
電話番号を調べて見ると、また近所に戻ってました。

昔々、長年のあいだ茗荷谷駅近くの古ビルに居てくれた
ので、自転車でよく行ったものです。

電話番号も、何故かチョッと違うだけでしたので、まあ
間違い電話がかかって来る事の多いこと。。。

丁寧に、まるで番号案内嬢のように、マミヤファン達に
正解番号を逐一ご案内してましたっけ。
(覚えのある方も多いと思います。あなたの事ですよ~。)

でもある日、西新宿に越してしまい大変難儀をしました。
(今までが近過ぎたもので。。。)

最近は、上野あたりに移動したような記憶が有ったの
ですが、今度は水道橋とは!

思わず、「また近所に来てくれたんですね!」なんて、
まるで私を中心にマミヤが回って居るような言葉を
電話で言って仕舞い、SCの人を泣かした??私です。

マミヤも大変でしょうが、暫くは近所でお願いしますね!

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2015年12月4日、更新。マミヤ移転情報。

4月20日に、東京サービスセンターが移転したみたい
ですね。知りませんでした。

今度は、神保町。学士会館の裏手を少し行った場所。
東京都千代田区神田錦町3丁目18

また12月3日から、Phase One Japanの傘下になるようです。
何にしてもカメラ事業を継続してくれるのは嬉しいです。

自転車で行くのは、チョッと辛いですが、地下鉄なら
3駅で私は行けるので有り難いです。

これからも頑張れマミヤ!!です。



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